ナンパの果てに見えるモノ

ナンパの果てに見えるモノは天国か、はたまた…

初めての人。

固定観念は悪、先入観は罪」

 

野村克也

----------

「昨日は忘れたくても忘れられない思い出ができたね笑」

 

『そうだね笑。けど、初めてがタダオさん達で本当によかった。ありがとう!』

 

ついさきほどの出来事を第三者が見て、まさか【ありがとう】なんて言葉がもらえるとは到底思えないだろう。 

彼女の【初めて】はきっと忘れられない記憶となったことだろう。

 

善悪は別として。。。

 

 

 

世間はゴールデンウィークを迎えようとしていた。

 

この大型連休はみな旅行などに出かけ、羽根を伸ばすのだろう。

多分にもれず、俺も大型連休に突入するものの仕事が合間合間で入っており、旅行どころではなかった。

 

ナンパ師たちはここぞとばかりストリートやクラブでの声かけに意気込んでいるようだった。

一方、自分はナンパ欲がほぼ無く、まったり過ごそうかと考えていた。

いつの間にかナンパに夢が見れなくなってたのかもしれない。

 

そんなGW初日にナンパ仲間が飲んでいると連絡があった。

みんなモチべが高く、一緒にいると楽しい。

せっかくだし乾杯だけでも、という思いで合流した。

 

『タダオさん、顔が死んでますよw』

 

合流後早々、にゃむさんに言われた一言。

 

にゃむさん(@myam_chan)は最近とても勢いがあるスト師。

初めて合流した時はただの泥酔兄さんでどんなに声かけしても、連れ出しすらできにあポンコツだった。

しかし、今では出撃すれば、即れない日はほぼないという凄腕。

 

諦めずにストに出てた結果が出てきている。

『継続は力なり』を体現しているとはまさにこのこと。

 

 

仕事で疲れていたのか、はたまた他の何かに疲れていたのか。

 

第三者の意見ほど的確なものはない。

自分がどう思っているかより、周りにどう見えているか。

ナンパではこれがすべてな気がする。

 

合流後、まーぼーさん、にゃむさんと飲んでいると、お会計に2人組の女の子がきた。

2人とも大学生のような身なり。

 

まーぼーさん(@gureran_m)は言わずと知れた凄腕で鬼畜尻コキ師。

ぶれないマインドに何度助けられたことか。

ナンパ講習もしているので興味がある人はぜひ門を叩いてみるのもいいかもしれない。

 

 

 お会計が終わり、女の子たちがお店を後にするや否や、2人が声かけに行った。

2人はそのまま連れ出して帰ってこないだろうと思い、残ったお酒を呑み終えたら帰ろうと思っていた。

 

しかし、2人はすぐさま戻ってきた。

 

連れ出し失敗かな、と思っていたが、

 

「女の子たちとカラオケ行くことになったので、タダオさんはよ!」

 

『2人ともも凄腕だなぁ』と思いつつ、残ったレモンサワーをすぐさま飲み干し、外で待つ4人のもとへ向かった。

 

女の子たちは2人とも同じ学校の同級生。

月に何回か一緒に飲むぐらい仲がいいらしい。

 

俺は雰囲気をぶち壊さないよう2人が和んでるのを黙って笑顔で聞くことに努めた。

 

カラオケに到着し、お酒を注文。

 

乾杯の後、適当に数曲歌い、合コンでするようなゲームをする流れに。

それぞれがペアとなり、食いつきもそこそこあるように見えた。

 

お互いがお互いに寄り添い、楽しそうに会話をしていた。

2人とも、コンスタントに結果を出しているだけあって、和みトークがうまい。

 

俺はまーぼーさん担当子の会話に時折混ざり、適当に楽しんでいた。

 

その会話の中でまーぼーさん担当子が実は処女であるということが判明。

 

『処女だと即は難しいな。。。』

 

そう思い込んでしまった。

 

ある程度お酒の酔いもまわったところでカラオケ退出時間となった。

にゃむさんとにゃむさん担当子がいい雰囲気になっていたので、2人にしてあげようということで3人で場所を変えることにした。

 

覚えているのは場所移動の理由付けが『恋バナしよう!』だったことぐらい。

移動中の会話で確認するも、女の子が処女であることは間違いなさそうだった。

 

途中、コンビニでお酒を買い、ラブホ街へ。

適当に散策していると3人で入れそうなホテルを見つけた。

 

部屋に入るとまーぼーさんから『先に即るので別室で待機していてください。終わったたら、交代しましょう!』と耳打ち。

 

女の子から俺に対する食いつきはほとんど感じられなかった。

しかし、この状況でもうまく場を回して、俺にもおこぼれさせてくれるようなまーぼーさんにとても感謝した。

 

俺は別室で本番に備えてタダオJr.を奮い立たせつつ、待機した。

まるでAV現場の汁男優かのように。

 

待機している時間は時間が止まっているのでないかと錯覚するぐらい長く感じた。

さすがのタダオJr.もいつまでもリングに立ち続けることはできない。

 

『やはり、処女だから即は難しいのかな。。。』

 

俺の中の丹下段兵平がタオルを投げ込もうとする直前でまーぼーさんから連絡が。

 

「即りました。タダオさんどうぞ!」

 

まーぼーさんに心の底から感謝しつつ、入れ替わりで女の子のもとへ。

 

ベッドシーツが血で汚れていた。

処女というのは本当だったのだと改めて感じた。

 

俺の行為中にまーぼーさんも参加して、なんだかんだで結果3Pになった。

 

女の子も心なしか、気持ちよさそうな顔をしていた。

 

 

しばらくして、にゃむさんからも即報が届いた。

 

一方が3Pという変則コンビ即となった。

 

 

その後、ホテルの退室時間となり、ネットカフェに移動して、また3人で行為に及び、まーぼーさんは一足先に帰宅した。

 

既にお互い酔いも覚めていたため、朝までお互いのことを話した。

 

・前日に彼女持ちの男を家に招待し、フェラまでしたものの最後まではどうしてもできなかった

・処女を失うタイミングを探していた

 

そして、最も驚いたことが、【俺に対して食いつきがないように感じたのは逆にタイプであったため、恥ずかしくてまともに話せなかった】ということだ。

 

 

「昨日は忘れたくても忘れられない思い出ができたね笑」

 

『そうだね笑。けど、初めてがタダオさん達で本当によかった。ありがとう!』

 

ついさきほどの出来事を第三者が見て、まさか【ありがとう】なんて言葉がもらえるとは到底思えないだろう。 

彼女の【初めて】はきっと忘れられない記憶となったことだろう。

 

善悪は別として。。。

 

お互い予定があったため、再会を約束して解散した。

 

つい数時間前まで即れるなんて微塵も思っていなかった。

彼女もつい数時間前まで処女を喪失するなんて微塵も思っていなかった。

 

 

人生、何が起こるか分からない。

だからこそ、楽しくもあるのだろう。

 

いや、楽しくしようと自分の意志で行動しないとダメなのだろう。

 

あの時、飲みの誘いにのらなかったら。

あの時、連れ出しに同行しなかったら。

 

彼女も同じ思いではないだろうか。

 

あの時、友達と飲みに行かなかったら。

あの時、連れ出されなければ。

 

 

この場を借りて、まーぼーさん、にゃむさん、両名の凄腕に心よりお礼させて下さい。

 

その節は本当にありがとうございました。

おかげでまたスト欲が湧いてきました。

 

 

余談ではありますが、その女の子とは今でも仲良くしています。

 

 

 

 

 

 

ナンパには夢があった。

 

別れと出会い。

ある日、父が僕に教えてくれた。

「お前に大事なことを教えてあげよう。」

僕のことを腕の中に抱きしめながら、父は言ったんだ。

「大人になったとき、もし壁にぶち当たってしまっても、それまでの経験が救ってくれる。」

「それでも、もし恐れるようなことがあったら、いつでも私のことを思い出すんだよ。」

 

「いつかお前もこの世を去らなきゃいけないときがくる。」

「だから、ちゃんと思い出に残る人生を生きなくちゃいけないんだよ。」

それは僕がまだ子供だったときに父が教えてくれたこと。

夜もまた、決してなくなることはないから。

それは父が僕に教えてくれたことだった。

 

The Nightsより引用(DJ Avicii)

----------

「この2日間ありがとう!気をつけて帰ってな。」

 

『こちらこそ、この2日間はもちろん・・・今までほんまにありがと!!』

 

 

お互いありがとうと思える出会いがこれからの人生、あといくつあるのだろうか。

 

 

 

 

 

彼女との出会いはふとしたものであった。

偶然という名の必然。で出会った彼女とは話も合い、しばらく仲良くしていた。

 LINEで適当な話をしたり、悩みを聞いたり、くだらない話をよくしていた。

 

先日、そんな彼女から東京に遊びに行くから会おうと連絡があった。

 

夕食を食べ、タダオ邸に一泊し、翌日は某施設に行こうと伝えた。

久々の再会に心を踊らせ、楽しみに当日を待った。

 

 

当日の夜。

待ち合わせ場所に早めに到着。

間もなく彼女から連絡が入った。

 

『予定が押して、少し遅れそう。。。ホンマにごめん!』

 

この瞬間、得体の知れない違和感と共に妙な胸騒ぎを覚えた。 

彼女とは何度か遊びに行ったことがあるものの、今まで一度も約束の時間に遅れることがなかった。

 

「大丈夫だよ。気をつけておいで^^」

 

『ありがとう(T_T)』

 

この胸騒ぎはきっと気のせいだろう。 

そう思うことにし、彼女が来るまでカフェで待つことにした。

 

彼女からの到着連絡。

外に出て指定の場所へ向かった。

久しぶりに見る彼女は巻き髪で髪色をダークブラウンにしており、より大人っぽく見えた。

 

 「なんか大人っぽくなったね。」

 

『髪色変えたし、ウェーブかけてるからちゃう?笑』

 

 たわいもない話をしつつ、時間が押していたため、予約していたバルに向かった。

 

お店に到着し、おすすめのワインで乾杯をした。

 

国家試験を終えた彼女。

就職するまでのつかの間の休息を満喫するため、東京へ遊びに来ていた。

 

飲みながら、お互いの近況を語り合った。

 

東京であまり会えない友達や親戚たちとの再会し、たくさん遊んだこと。

実は父親がとある理由で幼い頃から嫌いなこと。

地元の男性から告白されたが、タイプでなかったために振ったこと。

 

前回、大阪で会った時と同じように楽しそうに話をしてくれる彼女。

 

しかし、なぜだか以前より心の距離が遠く感じた。

最初は気のせいかと思っていた。

しかし、彼女と過ごす時間が経てば経つほど、話せば話すほど、その違和感のようなものがどんどん増していった。

 

試しに手を握ってみた。

やはり、握り返しはない。

 

もしかすると、気付かないうちに気に障ることをしてしまったかな。

 

そう思いつつも、彼女を楽しませることに全力を注いだ。

初めて出会った時、彼女は誕生日を彼氏に祝われた経験がないと言っていた。

 

誕生日が近かったのでささやかながら、お店でサプライズ誕生日パーティをした。

彼女はとても喜んでくれた。

美味しいワインとお肉、それにケーキを食べる彼女は笑顔はとても愛らしかった。

 

終電も迫っていたため、早々にお店をでた。

彼女は何回もお礼を言ってきた。

そんなに言わなくても、と思うぐらい言ってきた。

この時、彼女のある決心に露ほども気付いてなかった。

 

自宅に帰り、夜は当たり前のようにセックスをした。

彼女は何回果てたのだろう。

そう思うぐらい、彼女と何度もした。

お互い疲れ果て、そのまま眠りについた。

 

 

翌日。

 

この日は彼女ととある場所へ行く約束をしていた。

昨夜のこともあり、起きてすぐ別々にお風呂に入った。

 

俺が入浴中に彼女は冷蔵庫にあるものでご飯を作ってくれていた。

 

『勝手に冷蔵庫開けてごめん!お腹すくだろうと思って。。。

簡単なものやけど作ってみた♪』

 

「この短時間でこれ作れるなんてすごいな!ありがとう!!」

 

彼女の手料理はとても温かく、美味しかった。

出発の時間が迫っていたため、のんびりしたい気持ちをぐっとこらえて、いそいそと準備をし、自宅を後にした。

 

施設までの道のり。

昨日の違和感が嘘のように彼女は終始笑顔で手をつないだら、握り返してきた。

彼女は連泊のための着替えやお土産で荷物が多く、移動が大変そうだった。

そこでキャリーケースを道中の某ターミナル駅のコインロッカーに預けることにした。

 

『初めて出会った時を思い出すわぁ~笑』

 

「今回は立場が逆だけどね笑」

 

当時のことを笑い話にしつつ、目的地までの道のりを急いだ。

 

施設に到着し、多少のハプニングがあるものの二人で目一杯楽しんだ。

2人とも大いに楽しみ、大いにはしゃいだ。

こんなにはしゃいだのはいつぶりだろうか。

 

閉館時間が迫り、お腹も空いてきたので俺のおすすめのパスタを食べることにした。

彼女もこのお店が気に入ったようでまた来たいと言っていた。

 

彼女は今夜帰る前にまた別の友達とカフェに行くようだった。

その時間まで一緒にカフェでゆっくりすることにした。

 

「昨日今日とありがとうな!とても楽しかったよ。」

 

『私もめっちゃ楽しかった~♪』

 

「今、筋トレに夢中だから次会うときはムキムキなってるから楽しみにしててな!」

 

『・・・うん。』

 

「元気ないやん?まぁ、今日はずっと歩き回ったしな。」

 

『実はな・・・』

 

「???」

 

『昨日、告白されたって話したやん?実はもう1人違う人からも告白されてて・・・』

 

「うんうん。」

 

『返事は保留にしてるんやけど、話も合うし、趣味も合うから、付き合ってもいいかな、て思ってる。』

 

「お、良かったやん!」

 

『まぁ、私の返事しだいやけどな笑』

 

「上から目線きた笑。けど、いいなって思える相手が見つかってよかったやん!」

 

『そうやねんなぁ。だから、もしかすると会えるのは今回が最後かもしれん。ごめんな?』

 

「そこは気にせんでいいよ。自分の人生は自分で決める、これ大切だから。」

 

『ありがとう。この話をいつのタイミングでするかずっと迷っててん。けど、LINEでするものタダオくん後悔させそうやし、今かなって思ってん。なかなか言えんくて、ほんまごめん・・・。』

 

「俺は○○と出会えてホントよかったし、楽しい時間が過ごせて感謝してる!いつかはこういう時が来るかなとは思ってたし、ね。」

 

『こちらこそ、たくさん遊んでくれて、励ましてくれて、サプライズもしてくれて、めっちゃ感謝してる!』

 

「お互い様だよ笑。そういえば、そろそろ友達来るだろうし、俺も皿洗いしないとけないから、そろそろ帰るわ。」

 

『長い時間一緒にいてくれてありがとう!』

 

「こちらこそだよ。じゃあ、元気でな!」

 

『うん♪』

 

そう言う彼女の頭を軽く撫でた。

出会ったころに見せてくれた無邪気な笑顔をしてくれた。

 

俺はそのままカフェを後にし、帰路に着いた。

 

 

 

 

 

 

自宅に到着し、リビングで一息つこうと椅子に腰を掛けた。

ふとテーブルに目をやる。

一緒にご飯を食べた後の食器がそのまま置いてあった。

 

その瞬間、俺の中で何かがこみ上げてきた。

 

付き合っているわけではなかった。

ただ、それでも彼女と過ごした時間は楽しかった。

彼女も俺との時間を楽しんでくれていたのかな。

そんなことばかりを考えてしまう。

 

たくさんの女性と関係を持っていれば、たとえ一人の女性と疎遠になったとしても、寂しくならないだろうと思っていたのに。

別れもいずれは慣れて、何も思わなくなるだろうと思っていたのに。

 

そんなことは全くなく、ひとり一人にドラマがあり、思い出がある。

多分、死ぬまで別れに慣れることはなく、やりきれない気持ちになるのだろう。

 

しかし、考えてもどうなるものでないと自分を奮い立たせ、食器を洗った。

食器を洗い終え、改めて彼女に感謝の気持ちを送った。

 

「この2日間ありがとう!気をつけて帰ってな。」

 

しばらくして、彼女からの返信。

 

『こちらこそ、この2日間はもちろん・・・今までほんとにありがとう!!』

 

 

お互いありがとうと思える出会いがこれからの人生、あといくつあるのだろうか。

 彼女からのLINEに既読を付け、そっと彼女の連絡先を消した。

 

 

春は出会いと別れの季節。

様々な場所でさまざまなドラマがあり、幾人もの人が笑い、時に涙する。

 

ナンパというゲスな行為をしてても、所詮は人間。

悲しいことだってたくさんある。

 

しかし、彼女は前に進もうとしている。

自分だけ立ち止まる訳にはいかない。

 

彼女の旅立ちを素直に応援しよう。

そして、まだここにない出会いを探しに行こう。

 

こういう時こそ、お酒で祝福しないと。

そう思い立ち、冷蔵庫から缶ビールを取出す。

呑もうとした瞬間、一通のLINEが。

 

 

こんな時間に誰だろう?

 

名前を見ると、出会った3人のB子からだった。

住んでいるのが関西方面と遠いことに加えて仕事も忙しいため、なかなか再会できていなかった。

 

休みが決まったら連絡してと伝えていたから、その連絡かと思い、内容に目を通した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私の友達でフェラの練習したいっていう少し変わった子がいるんですけど・・・。よかったら、今度タダオさんの友達も呼んでもらって、みんなで飲みませんか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すぐいく!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンパには悲しみだけじゃなく、フェラという夢も詰まっていた。

出会った3人

面白き こともなき世を おもしろく

すみなすものは こころなりけり

 

高杉晋作

----------

 

今回はストリートナンパではなく、ネットナンパ(通称ネトナン)の話。

 

世の中には数多くの男女が出会いを求めている。

それに応じるかのように世間にはさまざまな出会い系アプリがある。

 

アプリは非常に効率がいい。

空いた時間で女性を物色でき、プロフィールが気になれば、アクションを起こす。

お互い気に入れば、アポを取り付け、美味しいご飯を食べに行き、ホテルへと誘う。

 

しかし、いつしかアプリで出会うことが『作業』になってきた。

そう思うようになってからというもの、アプリは一切しなくなった。

 

 

某日。

 

1年ほど前にアプリで連絡先を交換していた女性と会うこととなった。

仮にA子とする。

A子とは連絡先を交換したものの、お互いの仕事の都合が合わず、会えずじまい。

 

おまけに電車で数時間以上離れたところに住んでいる。

  

A子とは趣味もあい、食いつきもそこそこあった。

会えば、ほぼ間違いなく男女の関係になるだろう。

 

しかし、A子と約束を取り付けた数日後に別の女の子から連絡が入った。

 

 

『急な話なんですが、○日に連休とれたので、良かったら会えませんか?』

 

 

A子と同じ日時に逆アポ打診。

 

この子も1年ほど前に同じアプリで連絡先を交換していた。

仮にB子とする。

 

B子も同じように電車で数時間以上離れたところに住んでいる。

 

二人とも住んでる場所が遠く、そう易々と会えない。

B子をリスケして、A子とのデートを楽しむべきか。

 

しかし。

 

【危険を冒せ。人生はすべてチャンスだ。ふつう、一番遠くまでたどり着く者は大胆に行動する意欲のある人だ。】

 

かのデール・カーネギーはこんな言葉を残している。

 

 

俺は2人同時に会うことを決意した。

 

坊主の可能性も視野に入れて。

 

それぞれに別の女友達も一緒に遊んでもいいか確認をした。

 

2人とも快く承諾してくれた。

相手が女性という安心感もあったかと思う。

 

 

当日。

 

2人とも同じ時間、同じ場所での待ち合わせ。

しかし、B子が仕事の都合で2時間ほど遅れるとの連絡。

 

このチャンスを逃すわけにはいかない。

2時間でA子を決める。

 

プランを考え、あとは出たとこ勝負。

 

 

約束の時間。

A子は時間通りに来てくれた。

 

何でも見透かしそうな綺麗な目をしており、言葉遣いもとても丁寧。

育ちの良さを感じた。

 

まずはよく行くバーに向かった。

メールである程度和んでおり、多少の下ネタも話していた。

 

実物に会った時の食いつきの確認をし、再度恋愛トークから下ネタへ移行。

 

彼女は終始笑顔だ。

 

よし、問題ない。

1時間程度で切り上げて、寒い日に食べるアイスクリームの美味しさを力説。

 

そして、コンビニに立ち寄り、貸し部屋へ。

 

あとはいつもの流れで行為に及んだ。

 

行為が終わってすぐにB子からそろそろ着くとの連絡が。

そそくさと着替え、B子を迎えに行った。

 

待ち合わせ場所にB子はいた。

おっとりした雰囲気で守りたくなるタイプ。

ふんわり系といった感じ。

 

時間は21時過ぎ。

 

夜も遅く、うちまで時間もかかるため、宅飲みすることにした。

 

3人は電車に乗り、最寄駅で酒やつまみを買い、タダオ邸へ移動。

 

2人とも初見のため、会話の全てをリード。

A子に質問を投げかけ、答えた後にB子にも同じ質問をする。

最後に自分がボケて、2人に突っ込んでもらう。

 

自分がピエロになり、2人の笑いを誘う。

たまにどちらかに面白いレッテルを貼り、それに対して突っ込んでもらったり。

 

同じようなことを何回か繰り返し、2人の笑いのツボを探る。

 

 

人は笑顔になると、口元が緩み、話しやすくなると思っている。

硬い表情では口も硬くなる。

 

女の子が笑顔になれば、こっちも自然と楽しくなる。

 

また女の子と会話するときに気を付けていることがある。

 

・質問をする時も「〇〇ですか?」のような疑問系ではなく、必ず「〇〇だよね。」のように同意を得るような話し方。

立て続けに質問ばかりされるのはうんざりする。

 

・本来はいい子だけど、たまには悪い子になってみたいとかあるでしょ?のような女の子に冒険してもいいという雰囲気づくり。

 

・会話の内容は極端に。

男:○○はSかMのどっちかで言えば、ドMだよね。

女:ドMって笑。んー、けど、どっちかといえば、そうかもしれない笑

 

・褒めつつも軽くネグる。

男:目が吸い込まれそうになるぐらい綺麗だね。ダイソンの吸引力といい勝負!

女:ダイソン笑。

※俺が思うネグとは、相手より優位に立とうとする【マウンティング】とは違い、どんなに雲の上のような存在の女の子にでも緊張したり、臆することなく、いつもの自分を120%出せるようにするための雰囲気づくり。

 

 

この辺はいつもキャリーさんのブログを参考にさせてもらってる。

takatou4545.blog.fc2.com

 

タダオ邸に到着し、まずは乾杯。

 

テレビをつけ、3人共通の話題を作る。

テレビを見ながら、あーでもないこーでもないと会話をする。

 

しかし、一向にアダルトな雰囲気にならない。

大学生のサークル飲みのような雰囲気。

気付けば、時間は夜中の12時を回っていた。

 

ここは一か八か逆3Pに持ちこんでみるか?

 

そう思っていた矢先、A子が立ち上がり、こう言った。

 

 

A子『眠くなる前にお風呂借りてもいいですか?』

 

 

ここしかない。

 

俺は急いで風呂の準備をした。

そして、いざという時のために買っておいた【LUSH】の入浴剤を取り出した。

 

 

「買ったものの使う機会全然なくて。せっかく東京まで来たんだから、これ使ってゆっくり浸かっておいで!」

 

A子『わざわざありがとうございます♪』

 

 

イムリミットはおおよそ1時間。

この間にぎらつくしかない。

 

A子が浴室に入ったのを確認し、ふいにB子を後ろから抱きしめた。

抵抗はない。

 

そして、ある程度愛撫をして、ベッドへ移動。

B子は俺に身を委ね、そのまま行為に及ぶ。

 

行為完了後、A子が浴室から出てきた。

なんとか間に合った。

 

次にB子がお風呂に行き、その間にA子とイチャイチャした。

しかし、B子がいつ戻ってくるかわからないということで最後まではしなかった。

 

B子が戻ってきたため、また3人で飲んだり、ワイワイしたり。

気付けばみんな寝ていた。

 

 

翌日は3人でご飯を作ったり、観光したり、食べ歩きをしたり。

楽しい思い出がたくさんできた。

 

B子が外出の準備をしている間、脱衣所でA子に笛されたのはいい思い出。

 

 

住んでるところも仕事も何もかも違う2人。

 

どちらかをリスケしていたら、死ぬまで相見えることがなかった2人。

 

人の縁とはなんとも不思議だ。

別れ際、2人が連絡先を交換している姿を微笑ましく感じた。

 

 

「また3人で集まろう!」

 

A子『ぜひ♪』

 

B子『楽しみにしています♪』

 

彼女たちの背中に手を振りつつ、再会を強く願った。

 

 

女の子同士を会わせるのはリスクが大きすぎる。

こんな意見が多数だと思う。

 

しかし、以前にも同じようなことをしたことがある。

そのおかげか、夢のような出来事もあった。

 

その出来事に関しては、また別の機会に。

 

 

一度限りの人生。

 

印象に残るような楽しいことがしたい。

女の子に大いに楽しんでもらいたい。

 

そんな思いを胸に秘め、今日も街に出かけよう。

 

ガンシカのシャワーを浴びに。

 

 

ナンパには夢があった。

 

 

コリドーの夜に《泥酔編》

『酒は人類にとって最大の敵かもしれない。

だが聖書はこう言っている、「汝の敵を愛せよ」と』

 

フランク・シナトラ

 

----------

『もう帰るね。ありがとう♪』

 

「約束通り、連絡先交換しよう!」

 

彼女とまた会いたい一心でそう言った。

 

『え?もう交換したよ?』

 

「え?!」

 

交換した記憶はなかった。

 

この場は彼女の言うことを信じ、足早に去っていく彼女を見送った。

 

部屋に戻り、携帯を確認した。

しかし、彼女の連絡先はなかった。

 

すぐに部屋を飛び出したが、彼女の姿はどこにもなかった。

 

夢から覚めた瞬間だった。

 

 

 

 

 

あの夢のような出来事(コリドーの夜に《弾丸編》)から3日後の夜。

 

俺は同じ土地に立っていた。

この日は友人が近くでナンパするという連絡をもらっていたため、久しぶりにコンビナンパの約束をしていた。

 

この友人は俗にいう野生のナンパ師で、とてもユーモアに溢れている。

LINEでの会話もいつもボケオンリーで笑いが絶えない。

 

 

20時ごろ。

 

コリドーのとある場所で待ち合わせし、新年のあいさつ。

その後、二人で適当にぶらつきながら、女の子を探していた。

 

何かを探している三人組を発見。

 

どうやら、ラーメン屋を探しているようだった。

適当に話し、ラーメン屋までの道のりで並行トーク。

 

しかし、あまり和めず、連絡先すら交換できず。

 

腹が減っては戦ができぬ。

 

いいトークをするためにもまずは腹ごしらえをしようという話になり、串焼きが美味しい界隈では有名な立ち飲み屋に立ち寄った。

 

久しぶりの再会と美味しい串焼きもありお酒が進んだ。

ようやくエンジンがかかってきた。

 

ある程度、おなかもいっぱいになってきたため、お店を後にし、ナンパ再開。

 

しかし、何人かに声かけするも、なかなか連れ出せず。

 

お互い終電が早いため、あと一往復したら帰ろうと約束し、通りに引き返そうとした時だった。

 

数字バーに一人の女性が入ろうと階段を下っていた。

横顔しか見えなかったが、綺麗な顔立ちだった。

 

頭で考えるより早く、体が勝手に動いていた。

 

「一人でバーに入るの?」

 

掛け声に気付いた彼女はこちらを振り返った。

 

『そうですよ!』

 

正面を向いた彼女はやはり綺麗だった。

芸能人で言うと、」

「一人でお酒飲んでも楽しくないでしょ?今、友達もいるから三人で飲もうよ!」

 

少しの沈黙の後、彼女は答えた。

 

『いいですよ!』

 

彼女を引き戻し、友人のところに戻った。

しかし、友人は離れていき、俺に手を振って、その場を去って行った。

 

俺は心の中で何回もありがとう、とつぶやいた。

これは是が非でもゴールを決めねば。

 

『あれ?友達は?』

 

「なんか急用ができたみたいで帰るって。」

 

彼女はさきほどまで飲み会をしており、飲み足りないため、一人でバーに入ろうとしていた。

 

先日の連れ出しで行ったとあるバーへ入り、お互いのことを話した。

 

彼女は大隈重信の設立した大学に通っており、話した感じも非常に聡明であった。

 

ただあっさりと連れ出しに応じてくれたものの、どことなく壁を感じる。

 

なぜ、この子は連れ出しに応じたのか。

この疑問が頭をぐるぐると駆け回った。

 

また身長は高く、すらっとしており、素晴らしいプロモーションであった。

 

「もしかして、モデルとかしてる?」

 

『何でですか?』

 

「歩き方に品がありすぎた!」

 

『笑笑。小さいころから○○してて、今も○○サークルに所属してるんです♪』

 

道理で歩き方が綺麗だし、プロモーションも素晴らしいわけか。

 

お互い酔いもいい感じになり、一件目のお店が閉店となったため、2件目に移動した。

 

2件目では恋愛トークを中心にした。

 

一週間ほど前に彼氏と別れ、付き合っている間に浮気はしたことなし。

一人飲みが好きでたまにコリドーにも出歩いている。

ワンナイトの経験はなし。

 

ただ、お酒の席は無礼講である。

彼女は本心を話してくれた。

 

『私、お酒飲むと性欲が爆発してしまい、やりたくて仕方なくなるんです♪』

 

ただ、この日は人生でもトップ3に入るぐらい飲んだ。

出来レースのようなシチュエーション。

 

しかし、アルコール多量接種によるチングダは確実であった。

 

しかし、途中からセックスはどうでもよくなっていたのかもしれない。

彼女は話がうまく、話題もたくさん持っていた。

 

この楽しい時間がいつまでも続くことばかりを願っていた。

 

しかし、夢のような時間はそう長くは続かなかった。

 

この後、閉店を迎えたため、タクシーでホテル街へ向かった。

なぜホテルに行くことになったかはわからない。

 

多分、泥酔していてもナンパ師としての本能がそうさせたのだと思う。

 

タクシーの中でひたすらキスをされた記憶があるが、ホテル到着以降の記憶がほぼない。

 

 

 

翌朝、意識がはっきりすると俺は全裸で寝ていた。

彼女はすでに服を着ていた。

 

早々に着替えを済ませ、彼女に昨夜の出来事を聞く。

 

一通りのことはしていたようだ。

ただ、いくらフェラをしても、騎乗位でしても、大きくならなかったらしい。

 

こんなかわいい子にそこまでされたのに俺の息子は死んでいたのか。

なんと嘆かわしいことか。

 

彼女は朝練があるらしく、帰り支度を始めていた。

 

『もう帰るね。ありがとう♪』

 

「約束通り、連絡先交換しよう!」

 

彼女とまた会いたい一心でそう言った。

 

『え?もう交換したよ?』

 

「え?!」

 

交換した記憶はなかった。

 

この場は彼女の言うことを信じ、足早に去っていく彼女を見送った。

 

部屋に戻り、携帯を確認した。

しかし、彼女の連絡先はなかった。

 

すぐに部屋を飛び出したが、彼女の姿はどこにもなかった。

 

夢から覚めた瞬間だった。

 

しばらくして、現実を受け入れ、自宅に戻ることにした。

 

着替えたのち、仕事へと向かった。

 

 

朝の通勤電車。

 

通り過ぎる景色をぼーっと眺めながら、考えるのは彼女のことばかり。

 

あんなに楽しく飲めたのは彼女のおかげだろう。

心から感謝している。

 

また彼女とどこかで出会えたならば、カフェでゆっくりと語り合いたいものだ。

 

 

そう、夢の続きを。

 

 

 

最後に一言。

 

酒は飲んでも、飲まれるな。

 

 

ナンパには夢があった。

コリドーの夜に《弾丸編》

「ヒトは絶望するから足を止めるんじゃない。絶望から這い出ることを"諦め"てしまったから足を止めるんだ。
ヒトは希望があるから前に進むんじゃない。希望を探そうという"意思"で前に進むんだ」

ママ・マリア『ARMS(アームズ)』
________________________________________

年明けの仕事もひと段落したし、今日は早く帰れそうだ。
久々、飲みに出かけようか。

そう思って、とある人にラインを飛ばした。


「飲み行こう!」


返信はすぐにあった。


『タイミングいいですね!実は今、仕事で〇〇付近にいますよー。』

「それなら、20時ぐらいに待ち合わせしよう。」

『分かりました!』


久々のお酒に心躍らせ、急いで仕事を終わらせた。


「久しぶり!」

『久しぶりです!』


ミッキーさん。

この人とは、とある人のおかげで仲良くなれた。
この場を借りて、お礼を言いたい。

基本、年下でも敬語で話すことにしている。
しかし、タメ口で話せる数少ないナンパ師の1人。

彼はクラブでの立ち回りがとてもうまいと専らの評判。
実際に彼のクラナンを見たことはないが、この後の会話でそう思わされた。

またお世辞にもイケメンとは言えない。
しかし、親しみやすい雰囲気ですぐにどんな人とも打ち解けられる。
いつの間にか仲良くなってて、いつの間にか即られる。

そんな言葉がふさわしいナンパ師じゃないかと思う。


「お腹空いたから、ご飯食べながら飲まない?」

『そうしましょうか。
この辺で良い焼肉屋知ってるので、そこに行きましょう!』


ミッキーさんとサシで飲むのは初めてだ。

俺なんかよりナンパ歴が長い彼とサシで飲めるいい機会。
せっかくだし、今日はいろんな話を聞かせてもらおう。

お店に着き、適当に注文。

まずは軽く乾杯。

久々のお酒はやはり美味い。

焼肉を食べつつ、彼にいくつか質問した。

クラスタになったきっかけ。
クラナンを始めたきっかけ。
クラナンのコツ。

その他もろもろ。

彼は色々と教えてくれた。

クラナンを始める前はクラブ音楽なんて何1つ知らなかった。
だから、女の子とより和むために、そして純粋に楽しむためにクラブミュージックやダンスを片っ端から調べて勉強したと彼は言った。

『クラブに遊びにくる女の子は基本的に音好きなが多い。
ただ、出会いを探している子でも建前は音好き。
音好きという共通の趣味ができれば、女の子とも和みやすいですよ!』

当たり前だが、とても大切なことを教えてくれた。

ナンパ談義に拍車がかかり、この後少しナンパしようということに。

久々のコンビナンパ。
少し緊張した。

コンビナンパはお互いの相性があると思っている。
うまくいかない時はとことんハマらない。


『今夜はコンビ即か乱しましょう!』

彼のこの言葉に勇気をもらい、ナンパの聖地に降り立った。

ナンパ通りで有名なコリドー街。
毎夜、何かが起こっている。

ここを訪れるのは数ヶ月以上ぶりだった。
思い出がたくさん詰まっている俺のナンパの原点。

雑談をしながら、通りを歩く。
二人組、三人組の女の子を横目に見ながら。

「あの二人組、声かけてみようか。」

『いいですよ。』

すれ違った二人組を振り返って追いかけた。

声かけの内容は覚えてないが、ビタ止め。
とあるバーへ誘った。

一声かけ目で連れ出し。
コリドーがナンパの聖地であることを改めて痛感した瞬間だった。

お店に入り、四人で乾杯。

和めるものの決定打に欠けており、乱どころかセパレートすら難しいと感じた。
ある程度和んだところでそれぞれLINEを交換。
解散時にセパ打診するもできず。

ミッキー担当子は食いつきがあるようなのでぜひ準即してもらいたい。


『コンビ組んでも、どちらかしか即れないのは楽しくないです。せっかくですから、コンビ即か乱ができなければ、お互い坊主になりましょう♪』

反省会をしている中で、ミッキーがふとこんなことを言ってくれた。

気を取り直して、次の女の子を探そうとした。
その瞬間、ミッキーが動き、一人の女の子に声をかけた。

ミッキーのトーク内容を近くで聞き耳を立てて聞いていた。
声のトーン、間の取り方がうまい。

気付いたら、三人でカラに行くことが決まっていた。
女の子はほろ酔いでとても甘えた感じ。

到着して5分もしないうちにミッキーはディープキスをしていた。

そのあと流れで3Pへ。

しかし、俺は息子がグダったため、手マンのみ。
ミッキーは無事挿入。

行為後は何もなかったかのように笑顔で解散した。

女の子と出会ってから、ここまで30分程度。

これが噂に聞く弾丸即なのだろう。

ミッキーの言葉が現実になった瞬間であった。

その後、お互いは終電も近かったため、再会を約束し、帰路に着いた。

ミッキーはギラついている最中にもかかわらず、途中そっと俺にコンドームを差し出して、先に即ってというアイコンタクトを出してくれたことが今でも忘れらない。

こういうところもまた俺からしたら、男気に溢れていた。


ミッキーの諦めることなく、一緒に楽しいことをするという意思があったからこその弾丸即だったと思う。


本当にありがとう。

 

あと、1つだけわがままを言わせてもらえるのならば・・・

 

次回、コンビ組む時はコンドームではなく、亜鉛とマカをお願いします。

 


ナンパには夢があった。

故郷(ふるさと)からの便り。

----------

「運命は変えられないの。夕日が沈むのを止められないように。」

 

シミ・スカイウォーカー(スターウォーズエピソード1 ファントム・メナス

----------

 

いつしか二人は寄り添っていた。

 

今までの偶然はすべて運命だったということを、彼女は受け入れたようでもあった。

 

 

「まさかあんな広い場所であんな再会を果たすなんて。」

 

『偶然とは思えないことばかりだったね笑』

 

「そうだね。さっきも言ったけど、俺たちは出会うべくして出会ったんだと思う。これは運命なんだろうね、きっと。」

 

『そうかも!』

 

「だから、これから起こることもすべて運命で、変えられないことができないと思う。二人がキスをすることも。そして、セックスをすることも、ね。」

 

『え・・・?』

 

「これから起こる運命を受け入れる準備はできてる?」

 

 

しばらくの沈黙の後、彼女は黙って頷いた。

----------

 

 

ふるさと祭り。

 

年に一度、東京ドームで開催される日本全国から伝統の祭りや名物グルメが集結する祭典である。

 

 

 

 

某日。

 

 

 

ブルックさんより一通のLINE。

 

「ふるさと祭りのチケットもらったから、行こう。」

 

 

ブルックさんとはひょんなことから仲良くなり、ナンパについて相談にのってもらったりしている。

 

常に落ち着いており、兄貴的な存在で困った時には的確なアドバイスをしてくれる。

(ただし、お酒を飲むとポンコツになる。)

 

元々ブルックブログの読者であった俺としては、これほど嬉しいことはない。

 

二つ返事で行く旨を伝え、当日を楽しみにした。

 

 

 

当日。

 

 

待ち合わせ場所は水道橋駅の西口改札前。

 

このイベントにはのりたまさん、ベムさん、オジーさんの3名も一緒に行くことになっていた。

 

時間より少し早めに着いた。

 

ドーム内での声かけ練習として、改札付近で待ち合わせをしている女の子に声をかけた。

 

 

「今、何時ですか?」

 

『○時○分ですよ。』

 

「間違いなく○時○分ですよね?」

 

『そうですね笑』

 

「おかしいなぁ。○時○分にこの駅の改札で待ち合わせって約束してるんですけど、まだ来ないんですよねー。俺のスマホだけ日本時間受信できてないんじゃないかって心配してたところです。」

 

『笑笑』

 

「もしやお姉さんもふるさと祭りに行かれるんですか?」

 

『そうなんですよ~』

 

「奇遇ですね!俺も友達とそのふるさとなんとかに行くんですよ。もしや、去年も行

きました?」

 

『行きましたよ♪』

 

 

なんだかんだ話が弾み、話し込んでいるうちにのりたまさんとオジーさんが到着して

いるのが横目に確認できた。

 

この子は彼氏と行くらしく、イベント会場で出会ったら乾杯しようと約束をし、その

場を離れた。

 

 

先にのりたまさん、オジーさんと合流。

 

 

のりたまさんは相変わらずの高身長イケメン。

 

オジーさんは前回会った時より、爽やかさが増しており、生田斗真のようなオーラが出ていた。

 

 

遅れてベムさん、ブルックさんが合流。

 

 

ベムさんの笑顔はいつ見ても、子供のように無邪気で楽しそうだ。

 

ブルックさんはいつ見ても、胸元が開いている服を着ており、風邪をひかないか内心ヒヤヒヤしている。

 

 

ここに異色の5人が集まり、何かが起こる予感がした。

 

正確には何か面白いことを起こそうという雰囲気に満ち溢れていた。

 

 

 

 

早速5人でドーム内に入り、まずは乾杯。

 

その後、みんなで様々な地域のお店を見て回った。

 

牛タンや唐揚げなどでお腹を満たし、コンビやグループで来ている女の子を探した。

 

しかし、イベントの性質上、カップルや家族連れが多い。

 

人が多く、ナンパ師は自由人が多いということもあり、2:3ではぐれた。

 

俺はブルックさんと2人で適当にぶらぶらしつつ、声かけできそうな女の子を探していた。

 

ドーム内の出店をほぼ見終わった、その時。

 

ふと前を見ると、試飲コーナーで飲んでいる二人組の女の子を発見。

 

 

「それ、なんていうお酒ですか?」

 

 

このイベントで初の声かけ。

 

彼女たちが飲んでいるお酒を聞き、飲んでみたいお酒があったため、軽い会話をした。

 

2人の出身地を聞き、うち1人の出身地が同じであり、会話は多少盛り上がった。

 

飲み終えた2人は、その場を立ち去ろうとしたため、バンゲ打診をブルックさんに確認。

 

 

「ここはバンゲせずにまた会った時に運命トークしたら、いいんちゃう?」

 

 

まさか、このアドバイスが後々活きるとはこの時は知る由もなかった。

 

 

 

その後、2人でさらに歩き回った。

 

しかし、めぼしい女の子はおらず、これ以降の声かけはしなかった。

 

歩き回った疲れもあり、はぐれたのりたまさん達の場所を確認。

 

座席に座り、休んでいるとのことで早足でその場へ向かった。

 

 

 

みんなが待っている場所へ到着すると、そこには見覚えのある女の子達がいた。

 

 

「あー!!」

 

『えぇ笑』

 

 

最初に声をかけた二人組の女の子がそこにいた。

 

 

「まさかこんなところで出会うとは笑」

 

『笑笑』

 

 

ベムさんが率先して、その女の子達と話しており、既に片方の女の子のバンゲをしていた。

 

会話がひと段落したところで少し離れた場所にギャルっぽい女の子たちがいたため、声かけしに行くことに。

 

 

その場を離れる際、少し前のブルックさんの言葉を思い出した。

 

 

「こんな形で会うなんて、これはもはや運命かもね!せっかくだし、今度飲み行こう。」

 

『そうですね、行きましょう!』

 

 

ベムさんがバンゲしていない方の女の子と連絡先を交換した。

 

その後は、ギャルっぽい女の子たちをオープンするためだけにベムさんがドーム内ステージで歌っているアイドルグループのファンに混ざり、ファンに勝るとも劣らないダンスを披露したり、ベムさん持参の秘密道具を惜しげも無く使ったり、アイドルグループたちとハイタッチをしたり。

 

この日はベムさんに【男気】というものを教えてもらった。

 

 

 

みんな、ナンパをしているためかとてもユーモアがあり、楽しい時間はあっという間に過ぎた。

 

その後は特に何もなく、みなそれぞれ予定があったため、18時過ぎに解散した。

 

 

帰路の途中、バンゲした子にメールを送った。

 

ただ、あまり和めなかったし、食いつきの有無さえ判断できない。

 

スルーされて当たり前、そんな気持ちで返事の期待はしてなかった。

 

 

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

 

 

21時過ぎ。

 

 

 

 

ふるさとからの便りがあった。

 

彼女からの返信だ。

 

 

 

『こんばんは!まさかあんな形で再会するとは思ってませんでした笑』

 

 

彼女達はふるさと祭りが終わった後に場所を移動し、飲み直していた。

 

ここはダメ元で飲みの後に会えないかどうか打診するために電話した。

 

ドーム内での偶然の再会から話を切り出し、お互いの話を少しした。

 

 

「そういえば、家はそこから遠いの?俺は○○線の××駅だよ!」

 

『え!?ちょっと待って笑。私、△△駅だよ笑。』

 

同じ沿線やないか!笑」

 

 

なんと同じ沿線に住んでいることも判明。

 

 

これは本当に運命なんじゃないか、と思った。

 

 

解散後、俺の最寄駅の居酒屋で飲むことを約束し、電話を切った。

 

 

 

 

 

しばらくして、彼女から今から向かうと連絡が入った。

 

 

 

寒空の中、最寄駅で会った彼女はほろ酔いで顔を少し赤らめていた。

 

 

「だいぶ酔ったでしょ?」

 

『全然シラフだよw』

 

 

いつしか彼女からの敬語はなくなっていた。

 

そして、今日初めて会った気もしない。

 

 

「今日、初めて会ったとは思えないぐらいw」

 

『初めてじゃないよ?』

 

 

一瞬、彼女の言葉の意味が理解できなかった。

 

しかし、、答えはすぐに分かった。

 

 

「あ!ドーム内ですでに2回会ってるから、これで3回目か!」

 

『その通りw』

 

「もはや、これは運命だな。」

 

『そうだね!』

 

「お酒買って、うちで朝まで飲み明かすのも運命ってことにしよう笑」

 

『うん、そうしよう笑』

 

 

最寄りのコンビニに立ち寄り、足早に自宅に向かった。

 

お酒を飲みながら、お互いの話をした。

 

どんな些細なことでも笑ってくれる彼女の笑顔は、とても素敵だった。

 

お酒もそこそこ入り、場はとてもいい雰囲気に包まれていた。

 

 

 

いつしか二人は寄り添っていた。

 

今までの偶然はすべて運命だったということを、彼女は受け入れたようでもあった。

 

 

「まさかあんな広い場所であんな再会を果たすなんて。」

 

『偶然とは思えないことばかりだったね笑』

 

「そうだね。さっきも言ったけど、俺たちは出会うべくして出会ったんだと思う。これは運命なんだろうね、きっと。」

 

『そうかも!』

 

「だから、これから起こることもすべて運命で、変えられないことができないと思う。二人がキスをすることも。そして、セックスをすることも、ね。」

 

『え・・・?』

 

「これから起こる運命を受け入れる準備はできてる?」

 

 

しばらくの沈黙の後、彼女は黙って頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行為後、疑問に思っていたことを率直に聞いてみた。

 

「今日は来てくれてありがとう。運命とはいえ、今日初めて会ったばかりの俺の家に来てくれたけど、怖くなかったの?」

 

『全然怖くなかった!なんか落ち着いてて話しやすかったし、何よりたくさん笑わせてくれたし・・・』

 

「笑わせてくれたし・・・?」

 

『私の好きな芸能人に似てたし笑』

 

 

 

これが俗に言うタイプ落ちってやつか。

 

これはこれでもちろん嬉しいが、魅了したとは言えない。

 

ナンパをする者としては、まだまだ精進が必要だ。

 

今後の課題をぼんやりと考えていると、彼女の寝息が聞こえてきた。

 

今夜はこの寝息を子守唄にしつつ、眠りにつくことにしよう。

 

 

いい夢が見れそうだ。

 

 

 

 

 

翌朝。

 

 

 

彼女は休みで俺は仕事。

 

 

朝から手をつないで、駅へと急いだ。

 

途中すれ違った人々たちは恋人同士にしか見えなかっただろう。

 

二人が出会ってまだ1日も経過していないなんて、誰も知る由もない。

 

お互い進行方向が逆のため、向かい合わせのホームで電車を待つ。

 

時折合う視線になんだか照れくささを感じる。

 

それぞれが乗る電車が同じタイミングで到着し、お互い乗り込む。

 

 

ほどなくして、電車は動き出す。

 

 

数多くの人のさまざまな運命を乗せて・・・

 

 

 

 

ナンパには夢があった。

 

 

---------

ふるさと祭りに招待してくれたブルックさん、同行していただいたのりたまさん、ベムさん、オジーさん。

 

皆さんのおかげで楽しい思い出がまた一つ増えました。

 

本当にありがとうございました。

有り難しの準々即。

---------
『知識なり才能なりは必ずしも最高でなくてもいい、しかし熱意だけは最高でなくてはならない。』

 

 

パナソニック株式会社(旧社名: 松下電器産業株式会社 )創業者

松下幸之助

----------


彼女は笑いながら言った。

 

『さっきまであんなに自信満々で強気だったのに、急に弱くなったね笑』

 

「そりゃそうだよ~笑」

 

セックスの最中なのにそんなこと微塵も感じさせない会話。

 

【楽しむ】て、こういうとこなんだろうな。

 

 

 


学園祭。

 

ナンパ師にとっては一大イベントと言っても過言ではないだろう。

 

高校卒業後は専門学校進学のため、学園祭とは縁遠い学生生活を送った。

 

学生時代に行く機会がなかった学園祭にいつかは行ってみたいと思っていたし、ナンパ師から聞く学園祭の話は俺の心をワクワクドキドキさせていた。


生まれて初めての学園祭ナンパをしてみようと思い、さくらい散策師さんとコンビナンパをしようと計画した。

 

いろんなナンパ師の学園祭ナンパブログを読み漁り、頭の中で何度もシミュレーションをし、即る気満々で意気揚々と臨むも、2バンゲで終了という結果。

※うち1つは死番。

 

学園祭の性質上、2人組の女の子が多く、コンビで声かけが基本となる。


しかし、今回の相方も俺も自由行動が多く、逆3での声かけが当たり前となっていた。

 

 

そんな中、キョロキョロしている女の子2人組を発見。

 

 

「そんなにキョロキョロして何か探してるの?」

 

『どこかにマップみたいなものがないかな、と思って』

 

「それなら、これ使って。さっき通りすがりのいい人にマップもらってたけど、言うほど使いそうにないから。」

 

『あ、ありがとうございます!てか、けっこう分厚いんですねw』

 

「おすすめの場所とかも書いてあるから、きっと役に立つはず!」

 

 

ここからたわいもない会話をし、とあるルーティーンを使い、笑わせてからのバンゲ。

 

バンゲした子は笑顔がともて可愛らしく、当時の酒井若菜に似ていた。

 

その後、その若菜子は友達子が違う男性集団に連れていかれたため、その子の後を追い、姿を消した。

 

「見た目もタイプだったし、貴重なバンゲ。アポりたいな。」

 

心でそうつぶやき、しばらく散策したのちに会場を後にした。

 

 

彼女とのメールラリーは慎重に行った。


いつも即レスをしてしまうため、相手の波長に合わせ、同じような間隔で返事をした。

 

1~2日返信がなくても、こちらから連続でのメールはしないようにした。


ストナンに出かけたり、飲みに出かけたりして、気を紛らわした。

 

 

そうすると不思議なもので若菜子からの返信は途切れることなく、お互いの好きな食べ物や趣味、生い立ちなどで話は尽きなかった。

 

頃合いを見計らい、クリスマスイベントをフックにイルミネーションデートを提案。

 

 

提案は快諾され、数日後に見に行く約束を取り付けた。

 

 

 


アポ当日。

 


待ち合わせ場所に約束時間に現れる彼女。


相変わらず、可愛らしい笑顔でこちらへやってくる。

 

 

『待たせてごめんね!』

 

「俺も今着いたところだから、大丈夫だよ。まずは寒さ対策としてアルコールを注入しにいこうか!」

 

『うん、そうしよう!』

 

 

近くのリーズナブルな居酒屋に入り、これまたたわいもない会話をした。


これまでの生い立ちや恋バナはメールと電話で話していたため、少し突っ込んだ内容を意識しつつ。

 

 

付き合った人数は約10人程度で、どれも長く続かなかったらしい。

 

多少の飽き性な性格もありつつ、それとはまた別の深い理由もあるようだった。

 

しかし、この場では暗い話はご法度と思い、スルーした。

 

 

お互いほろ酔いになったところで会計を済まし、目的のイルミネーションを見に行った。

 

イルミネーション場所に近づいたところで手繋ぎを打診。

 

 

「ここからはリア充の巣窟で人も多いから、迷子にならないように俺たちも手を繋い
リア充ごっこしよ!」

 

『えーー、なにそれ笑。』

 

「ここのイルミ、実は光から魔法成分が出てて、もうすでに若菜子ちゃんは魔法にかかってるからなぁ。今日はもう魔法のせいにしておこう!うん、そうしよう!!」

 

『私、魔法にかかってたの!?笑。まぁ、そこまで言うなら繋いであげてもいいよ笑』

 

「やったね!て、上から目線かい!笑」

 

『笑笑』

 

 

こんなやり取りでさえとても楽しかった。


周りからはまるで本物のカップルのように見えたことだろう。

 

イルミネーションは洞窟のようになっており、1往復した後にこう切り出した。

 


「あ!今日、こっそり渡そうと思っていた滅茶苦茶うまいケーキを家に忘れた...」

 

『え?そうなの?』

 

「ごめんな~。けど、どうしても食べてもらいたい。ここからそんなに遠くないから取りに帰るの付き合ってもらってもいい?取りに帰るだけの価値があるケーキだし!」

 

『う、うーん。そこまで言うのなら。』

 

「ホントごめんな。けど、絶対に後悔させないから安心して!」

 

 

彼女の手を引き、早々にイルミネーションを後にし、自宅へと向かった。

 

自宅に向かう途中、外の寒さやケーキの鮮度の重要さを力説し、早めに食べようという話に持っていった。

 

途中のコンビニでお酒を買い、自宅へと誘った。

 

自宅インするも結果から言うと、最後までは至らなかった。

 

 

セックスとかしたいと思わないし、興味もないグダをなんとか崩し、手満をし始めた。

 


しかし、急に彼女は泣き出した。

 

 

突然のことに焦り、まずは手を止めて、話を聞くことにした。


ここで居酒屋で感じた深い闇(トラウマ)をいろいろと語ってくれた。

 

 

詳しくは書けないが、初めては彼氏ではなく、かつ強引にされたこともあって、
セックスをしようとするたびにフラッシュバックし、涙が出てしまう、と。


それもあって、セックス自体を良いものと思えないからしたくないと語ってくれた。

 

 

 

 

ナンパの世界ではやはり、即や準即がデフォルトとなっており、準々即という文字を見ることはめっきり少なくなったような気がする。

 

ここでもう少し強引に押せば、彼女とはセックスできたかもしれない。

そう、彼女は押しに弱い子であった。

 

正直、俺も即や準即というものにこだわっている部分はあり、ここで即れなかったら、準々即になる。それでは意味がない、という思いも少なからずあった。

 

しかし、今の俺にはできなかった。

 

そうしてしまえば、その場は満たされるかもしれない。

 

しかし、それはただの自己満であり、本物の鬼畜になってしまう。

 

後に残るのは空虚な気持ちしかないように思えた。

 

 

多分、俺はナンパ師としては失格なのかもしれない。

 

ただ、自分のポリシーを曲げてまで即りたいとは思えないし、何よりお互い楽しくないと思う。

 

この瞬間に何か張りつめていた糸のようなものが切れる音がした。

 

 

 

【即とか準即とかに拘りすぎて、大事なものを見失っていたのかもしれない。
それに女性を心の底から楽しませて、ワクワクドキドキさせてから即るのが俺のポリ
シーだったはず。】

 

そう思わせてくれた彼女に心の奥底で深く感謝した。

 

 

「そんなことがあったなんて知らなかったよ。ごめんな。そして、ちゃんと話してく
れてありがとう!若菜子の笑顔が好きだし、これ以上泣いてる姿見たくないから、これから少しずつだけどお互いのこと理解していこう。」

 

『うん、ありがとう。』

 

「それとひとつ聞いてみたいことがあるんだけど...」

 

『何?』

 

「たくさん番号聞かれただろうに、なんで俺と会ってくれたの?」

 

『変な人だったから、記憶に残ってたんだよね笑。それと...』

 

「変な人って笑。それと...?」

 

『諦めずに何度も誘ってきてくれて、熱意みたいなものを感じたから、かな。』

 

 

 熱意、か。

 

 

彼女の口からいつの間にか見失っていた【熱意】という言葉を聞くとは思ってもみなかった。

 

 

その日はそれ以上のことはせず、終電までたわいもない話をして、笑顔で彼女を見送った。

 

 

 


鉄は熱いうちに打て。

 

 

ナンパ界隈でよく聞く言葉だ。

 

時間が空けば空くほど、女の子の気持ちは冷めてしまい、即れる可能性は低くなってしまう。

 

だからこそ、その瞬間の感情を最大限まで引き上げて、気付かぬ間に即ってしまう。

 

女の子からすれば、いつの間にか即られていた、という気持ちになるのだろう。

 

 

 

若菜子とはもう会えないかもしれない。

 

 

とてもタイプな子だっただけに悔しさが徐々にこみ上げてきた。

 

 

もっと早い段階で深い部分まで聞き出せばよかったのか。

 

自宅まで行かずにホテルに連れ出せばよかったのか。

 

他のナンパ師なら、もっと丁寧かつうまく当日に即れていたのではないか。

 

 

様々な思いが頭の中を駆け巡った。

 

自宅のベッドで横になりながら、一握の希望を込めて彼女にお礼と次回のアポ打診メールを送った。

 

返事がないとしても、女々しさがあるとしても、最後の最後まではやり切りたい。

 

その一心で送った。

 

 

返事はすぐに来た。

 

 

こちらこそ、ありがとう!また行こうね!!』

 

 

この返事が社交辞令でないことを願いつつ、その日は眠りについた。

 

 

 

 

翌々日、改めておいしいワインを飲みに行こうという名目でアポ打診をした。

 

さらにアポの動機づけとして、【サンタさんからクリスマスプレゼント預かってて早く渡すように頼まれた】と付け加えた。

 

ここまでするのはナンパ師としては失格だろう。

 

気持ちや雰囲気で魅了するのが鉄則なはずなのに。

 

しかし、是が非でもアポりたかったし、どうにかして即りたいという気持ちが強かった。

 

 

この願いはなんとか承諾された。

 


手に入るかどうかわからないものが手に入った瞬間の喜びは何度味わっても、興奮するし、嬉しいものだ。

 

この興奮を味わいたくて、ナンパをしているのかもしれない。

 

 

 

ただ、一つ気がかりなことが。

 

 

少し前に別の女の子との準々即アポを失敗していた。

 

納涼船でバンゲした子と準々即を狙い、アポったものの見事に負けた。

 

1回目のアポの時は手つなぎまでできたものの2回目のアポでは手つなぎすらグダられる始末。

 

今振り返れば、セックスを意識しすぎて、この子とのアポを純粋に楽しめていない自分がいた。


時間が経てば経つほど、当時ほどの熱量はなくなる。

 

再度熱量を上げるところから始まるが前回のアポで出し尽くしていると、ある種のガス欠状態になる。

 

ガス欠状態でのアポほど苦しいものはない。

 

中途半端にお互いのことがわかっており、男女の関係から【友達】という男女の垣根を超えた存在になり、即りにくくなる気がする。

 

そのため、今回のアポは前回の続きを意識してもらうよう、イルミの話やその時に面白かった話を優先的に話す。

 

居酒屋滞在時間を短めにし、自宅ではなく、ホテルまたは二人きりになれる空間での時間を長くするようという意識で臨もう。

 

 

 

2回目のアポ当日。

 

待ち合わせ場所に同じタイミングで到着した。

 


「めちゃめちゃ波長が合うカップルみたいやん!」

 

『ははは笑』

 


まずは男女を意識させるための先制攻撃。

 


「早速、前におすすめしたワイン酒場に行こうか!」

 

すぐさまワイン酒場に誘った。


そして、前回の続きからというシチュエーションで会話を展開した。

 

1時間が経過しそうなタイミングで締めにアイスを食べようと話を振り、早々に会計を済ませ、コンビニへと足を運んだ。

 

彼女もこの後の展開を予見していたようで特に嫌がるそぶりも見せず、一緒に高級な雰囲気の個室へイン。


一緒にアイスを食べてる時、ふいにそっと抱き寄せる。グダはない。

 

少しして、顔をこちらに向けようとするもぷいっとそむける。

 


「またまた恥ずかしがって~」

 

『違うから笑』

 

「あ、素直になりきれない天邪鬼だったね!」

 

『そんなんじゃないよー笑』

 

 

あどける彼女に可愛らしさを感じつつ、後ろから抱いたまま一緒にテレビを見た。

 

しばらくして、また顔を向けるようなやり取りを何度かした後にキスをした。

 


【うん、今日は問題なくセックスできそうだ。】

 


そう思いつつ、彼女を寝そべらせ、その先へ進もうとしたその瞬間に彼女から思いもしなかった言葉が発せられた。

 


『タダオくん、セックスしたいだけでしょ?』


「!?」

 


その言葉に対して俺は即座に返答できなかった。

 

いや、正確には返答しなかった。

 

確かにセックスはしたかった。

 

ただ、今だからこそ、自分に嘘をつかず素直に話せる。

 

この子との会話はとても楽しく、時間があっという間だった。

 

純粋に楽しんでいる自分がいた。

 

時間にして、2.3分の沈黙だっただろうけど、とても長いものに感じられた。

 

この沈黙の間に頭をフル回転させ、発する言葉を慎重に選んだ。

 

しかし、どんなに取り繕った言葉もこの場では意味がないことを察し、自分の思いを
熱意を持ってきちんと伝えよう。

 

 

「正直、セックスしたくないとは思ってない。正直、セックスもしたいと思ってる。
ただそれ以上に一緒にイルミを見たり、ご飯を食べながら話したりしたのがとても楽しかった。
だからこそ、また会いたくて今回も誘ったし、これからもまた誘いたいと思ってる。
昼間からどこか出かけたいとも思ってるし、美味いもの巡りもしたいと思ってる。」

 

『うん。』

 

「前回セックス手前までしてるのに、それでもこうしてまた会うってことは、またそうなるだろうということもわかってたはずだし。

それに若菜子ちゃんも過去のトラウマを払拭したいって言ってたよね?その手助けをしたいとも思ってる。けど、嫌な時はちゃんと嫌と言って。」

 

『んー、嫌!』

 

「今言うんかい!笑」

 

『笑笑』

 

「とにかく今夜のことは全部俺のせいで構わないから、俺に身を委ねて。」

 

『んー...』

 

 

彼女が何か言いかけたが、これ以上言葉に意味はないと思い、これからの出来事を全て行動で示してもらおうとおもむろに再び抱きしめた。

 

彼女も今まで以上の力で抱き返してきた。

 

ここからの二人にもう言葉はいらない。

 

そのまま、なし崩し的にキスをして、お互い生まれたままの姿になった。

 

彼女の胸を触り、そのまま恥部を触った。

 

 

もう準備は整ったようだった。

 

そして、いざ行為に及ぼうとしたところ、俺の体に異変が。

 

お酒を飲みすぎたらしく、大事な息子の元気が50%しかない。

 

しかし、この雰囲気をぶち壊すわけにはいかない。

 

ヘルメットを装着し、いざ挿入してみるもの彼女の表情がぽかんとしていた。

 

 

『今、入ってるの?』

 

「う、うん。一応...」

 

 

彼女は笑いながら言った。

 

『さっきまであんなに自信満々で強気だったのに、急に弱くなったね笑』

 

「そりゃそうだよ~笑」

 

『男の人ってお酒はいるとみんなそんな感じなの?』

 

「他の男のブツはよくわからん笑」

 

『だよね笑』

 

セックスの最中なのにそんなこと微塵も感じさせない会話。

 

【楽しむ】て、こういうとこなんだろうな。

 


ここは一旦退き、彼女に再度元気にしてもらい、無事挿入に至った。

 

 

 

 

 


行為が終わり、彼女の終電もあったため、早々に帰り支度をした。


外に出ると冬の夜風が身に染みた。


しかし、ここまで心躍るアポは久しぶりだったし、準々即も達成できた。

 

 

心はとても温かかった。

 


彼女と次回の昼アポの約束をとる付け、改札まで見送った。

 


相変わらずな素敵な笑顔に癒されつつ、その場を後にした。

 

 

 

 


準々即。

 


ナンパ師から見れば、そこまで引っ張るぐらいなら、次行く方がいい。

 

そう思う人も少なからずいるだろう。

 

ただ、この子は見た目も雰囲気もタイプだったから是が非でも即りたかったし、何より俺に大切な【熱意】を思い出させてくれた。


ナンパなんてろくでもないことやめろとか言われたりもする。


けど、こんなナンパでも一瞬かも知れないが女の子を笑顔にすることもできる。

 

ナンパにしろ、仕事にしろ、熱意がなければ、相手に何を伝えたところで響かない。

 


逆に多少下手くそでも、熱意があれば、なんとかなることもある気がする。

 

 


出会いがないと嘆く前に。

 

仕事がつまらないと嘆く前に。

 

 


熱意を持って、120%の本気を出してみることをお勧めする。

 

 


自身の何かを変えれるきっかけになるかもしれない。

 

 

 

 


ナンパで人生は変わらない。

 

 

 

 

しかし、人生を変えるきっかけの一つぐらいにはなるかもしれない。

 

 

 


やはり、ナンパには夢があった。